2026/09/21

訪問看護で受診メモを一緒に作るとき|本人が使える形まで考える

この記事では、Instagram漫画として制作した訪問看護の物語、第3話「そのメモ、私にもください。」を文章でご紹介します。

診察で聞きたいことをうまく伝えられずにいる利用者の佐藤さんと、訪問看護師のみなみが、一緒にメモを作るお話です。物語をたどりながら、訪問看護での関わり方を考えていきます。

※登場人物とエピソードは架空です。実在の利用者の体験談ではありません。

看護師のノートに書くだけでは届かない

診察が終わってから、聞きたかったことを思い出す。そんな困りごとに対して、訪問看護師はどこまで一緒に考えられるでしょうか。ここでは、質問を整理することと、本人が診察の場で使えることの違いを、架空の場面から考えます。

訪問看護師のみなみは、利用者の佐藤さんの話を聞き、質問を自分のノートにまとめました。整理できたと思ったところで、佐藤さんが言います。「そのメモ、私にもください。」看護師の手元には残っていても、佐藤さんが持っていける紙はまだありませんでした。

優先したい質問を、本人の言葉で残す

みなみが最初に聞きたいことを尋ねると、佐藤さんは、眠れない日のことをどう伝えればよいか話しました。そこから佐藤さん自身が紙に言葉を書き、「これなら、私も言えそうです」と確かめます。

整った文章を看護師が用意することだけが目標ではありません。本人が何を聞きたいのか、その表現で話せそうかを確かめることが、この場面の大切な過程です。佐藤さんは紙を診察券と一緒にしまいました。持参するところまで、暮らしの中の具体的な動きにつながっています。

次の訪問で「使えたか」を聞く

事務所でみなみは、自分の訴えではなく、相手の訴えをメモにすることを気を付けましたと、先輩看護師のあやに振り返ります。次の訪問では、佐藤さんから「あのメモ、診察で出せました」「自分から、聞けました」と聞くことができました。

ここで確認できたのは、本人が質問を伝えられたことです。症状や治療の変化までを意味するわけではありません。支援の道具を作ったあと、その人の手元でどう使われたかを聞く。訪問中の関わりを、その後の生活につなげる視点です。

この記事の要点

質問を整理するだけでなく、本人が持ち運び、自分の言葉で使えるメモになっているかを確かめます。

よくある質問

Q. 診察で聞きたいことをうまく伝えられない方には、どのような支援をしていますか?
A. シェアライフでは、利用者さんと一緒に、診察で聞きたいことを考えています。何を聞きたいのかを、ご本人と一緒に整理する関わりをしています。

Q. メモを作った後は、何を確かめていますか?
A. 次の訪問で、診察に持参できたか、自分から聞けたかを確認しています。主治医との会話も確認しています。

訪問看護の仕事に関心のある方へ

受診前の相談など、本人の言葉を支える仕事に関心がある方へ。インクルージョンの採用窓口で、訪問看護の仕事内容について気になることをお聞かせください。
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Instagramで読む:第3話「そのメモ、私にもください。」
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