2026/10/05

訪問看護で生活リズムを聞く意味|家事を「夕方なら」と選べた場面

この記事では、Instagram漫画として制作した訪問看護の物語、第6話「朝ではなく、夕方なら。」を文章でご紹介します。

タオルの片づけについて、訪問看護師のみなみと利用者の井上さんが相談するお話です。朝を提案したみなみに、井上さんは自分の一日の過ごし方を話します。物語をたどりながら、訪問看護での関わり方を考えていきます。

※登場人物とエピソードは架空です。実在の利用者の体験談ではありません。

朝の提案が、本人の一日に合わないとき

訪問看護師のみなみは、利用者の井上さんと、乾いたタオルを片づけることについて相談していました。みなみは、朝の支度の前に一枚だけ片づける方法を提案しました。

ところが井上さんにとって、朝は食事や着替えで手いっぱいの時間でした。タオルの枚数を少なくしても、朝の忙しさに作業を加えることになります。

みなみは、井上さんの一日の過ごし方を、十分には聞けていませんでした。そこで、いつなら落ち着いて過ごせるのかを尋ねていきます。

落ち着ける時間と、使う場所を聞く

一日の中で落ち着ける時間を聞くと、井上さんは夕方に音楽を聴く時間を挙げました。「朝ではなく、夕方なら。」自分からそう話し、かごを椅子のそばへ移します。

音楽を聴きながら少し試し、できない日は無理に進めない。井上さんの過ごし方から、具体的なやり方が生まれました。朝と夕方のどちらが一般に優れているかという話ではありません。この人の一日に合うのはどこかを、一緒に探した場面です。

枚数だけでなく、負担の感じ方も聞く

事務所で先輩看護師のあやと振り返ったみなみは、夕方という案が井上さん自身から出たことを確かめます。後日、井上さんはタオルを二枚たたみ、「朝より、気が楽でした」と話しました。残りはまた夕方にするつもりです。

二枚という量だけでは、本人に合っていたかは分かりません。取り組んだときの感じ方や、次も同じやり方にしたいかを聞くことで、支援を考える手がかりになります。看護師の段取りより先に、本人の一日を知る姿勢が描かれています。

この記事の要点

看護師の段取りを当てはめる前に、一日の中で落ち着ける時間を聞き、本人が試せるタイミングを選びます。

よくある質問

Q. 家事は夕方に行うのがおすすめですか?
A. 一律のおすすめではありません。井上さんの場合は、夕方に音楽を聴く時間が落ち着けると分かり、本人が選びました。

Q. 全部片づかなければ、うまくいっていないのでしょうか?
A. 物語では二枚たためたことに加え、本人の「気が楽」という感想を聞いています。量だけで判断しない視点です。

訪問看護の仕事に関心のある方へ

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Instagramで読む:第6話「朝ではなく、夕方なら。」
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